研究概要

飼い主が外出する際,ペットは留守番を強いられる.このことに不安な飼い主は非常に多く,様々な対策が取られているが,既存のIoT製品は給餌等の世話目的の物が多く,遊びへの対策は不十分である.外出中にペットをペットシッタに預けることもできるが,知らない人に預けられたペットはストレスを感じることもある.本研究では,これらの課題を解決するため,遠隔で人とペットを繋げるおもちゃである「ne-connect」を開発した.ne-connectは,飼い主が遊ぶことのできない状況の猫と,動物と遊びたいと考えている人をマッチングするシステムで,猫用おもちゃとしっぽデバイスから構成される.猫用おもちゃはもぐらたたきを模したおもちゃで,人側のスマートフォンから遠隔操作されたモグラが上下に動き,猫の遊びを誘う.しっぽデバイスは人がスマートフォンに装着して使用するもので,猫がne-connectで遊ぶと連動してデバイスに装着された尻尾が揺れ,猫とその場で遊んでいる感覚を疑似的に得ることができる.ne-connectにより,飼い主の外出頻度が高くてもペットは楽しんで遊ぶことができ,動物と遊びたい人は何時でも遠隔でペットと遊ぶことが可能になった.

発表論文

  • 太田 瑞紀, 鈴木 優. ne-connect:人と留守番中の猫をマッチングして両者が遠隔で遊べるシステム. インタラクション2021論文集, pp.389-393, 2021年.

メディア掲載

  • 子供の科学 2021年5月号, 誠文堂新光社, 2021年.
  • VRやゲームなどの新しい技術を若手研究者がオンライン発表!「インタラクション2021」レポート②(子供の科学Webサイト

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