研究概要

同じモチーフのイラストでも,表現の仕方の特徴や傾向(画風)の違いにより印象は大きく変わる.イラストを使用する際は与えたい印象に沿った画風のイラストを使用する必要がある.素材サイトは登録されている範囲でイラストを探す必要があるため,イラストレータは1つのモチーフに対して様々な印象の画風を登録することが望ましい.しかしながら,1つのモチーフに対して複数の画風のイラストを描くのはイラストレータ側に手間がかかる.そこで,本研究ではイラストレータが複数の印象のイラストを手軽に作成できるように,形以外の画風を構成する要素(画風要素)と印象との因果関係を感性工学で用いられるラフ集合理論により調査した.また,得られた印象ごとの画風要素が,形以外の画風要素として正しいかを確かめる検証実験を行い,いくつかの印象について形以外の画風要素を発見できた.

発表論文

  • 日野 千裕, 鈴木 優. イラストの印象を構成する画風要素の研究. インタラクション2021論文集, pp.152-157, 2021年.

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