研究概要

2020 年度より,新たに全国の小学校でプログラミング教育が必修化された.既存の教科の中でプログラミング学習が行われる場合,苦手意識がある教科内での学習が思うように進まないという課題が考えられる.また,決められた時間内で学習が行われる場合には,同じ空間で学んでいたとしても,人によって進捗度合いに差が生まれてしまう.これらの課題はプログラミング教育において重要な,児童がプログラミングに取り組んだり,コンピュータを活用したりすることの楽しさや面白さ,ものごとを成し遂げたという達成感を味わうことが損なわれる原因となる.このことから本研究では,家庭でのプログラミング的思考の学習を支援することを目的に,遊び感覚で直感的に取り組むことができる学習ゲームを開発した.最低限のルールや言語などの事前知識で,直感的にプログラムの入力ができるよう物理現象を題材にした.また,タンジブルな入力方法を採用し本学習ゲーム専用のブロックを制作した.この学習ゲームは,学習者に論理的思考を働かせ,家庭でのプログラミング学習を補うことに貢献する.

発表論文

  • 飯田 楓花, 鈴木 優. プログラミング的思考を育むブロック入力型学習ゲームの開発. 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2021-HCI-192, pp.1-5, 2021年. 学生奨励賞

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