子どもの自由な発想を活かす遊び「発想おえかき」
研究概要
デジタルネイティブ世代の子どもは,コンピュータやインターネットを使用して遊ぶ機会が多い.デジタルな遊びは,それなしでは得られない体験ができる一方で,そこで表現できる発想の範囲がその作り手である大人に制限されていると考えられる.そこで本研究では,子どもが自由な発想を表現でき,それを子ども同士で共有し合うことのできる遊び「発想おえかき」を開発した.「発想おえかき」は,タブレットに描いた絵が机に表示され,オノマトペによって動きや質感を付加できるというものである.子どもは自由な発想をおえかきとオノマトペで表現し,互いの発想を机を囲んで共有する.小学生を対象とした試用実験を実施したところ,子どもは発想を自由に表現して楽しむだけでなく,互いの発想に刺激を受け発想を膨らませて遊ぶ様子等も確認できた.
発表論文
- 加藤 那奈, 鈴木 優. 「発想おえかき」子どもの自由な発想を活かす遊び. インタラクション2017論文集, pp.791-794, 2017年.