研究概要

人と共生する犬は様々な方法で人とコミュニケーションを取っており,犬と人がおもちゃ等を使用して遊ぶことは社会的やりとりを含む,コミュニケーション方法の1つである.犬と人が遊ぶときに使用するおもちゃは犬が楽しめるように設計されているが,人も一緒に楽しめるようには設計されていない.そのため,人が犬との遊びにすぐに飽きてしまうという課題が存在する.そこで,本研究では犬と人が本気で遊べるようにすることを目的に,両者が本気で遊べるゲームのデザインについて検討し,犬の学習方法や外界の認識の仕方,人の遊びと特性等に着目した.策定した4つのデザイン指針を基に「わんころりん」というゲームを開発した.このゲームではラビリンスゲームを題材とし,犬の特性である嗅覚を活かす要素と人の特性である判断力を活かす要素を取り入れた.試作したゲームで著者が飼育する犬と遊んでみたところ,犬も人も違和感なく楽しくゲームで遊ぶ様子が見られた.

発表論文

  • 堀江 知央, 鈴木 優. 犬と人が本気で遊べるゲームのデザイン検討と開発. インタラクション2021論文集, pp.548-553, 2021年.

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