研究概要

そろばんを習得するには,数の表し方や指の使い方,計算手順を理解した上で繰り返し訓練する必要がある.訓練を繰り返し行うことで反射的に数字を処理し,計算できるようになる.しかしながら,そろばん初学者にとって,指の使い方を覚え,そろばん特有の計算手順を理解することは難しい.本研究では,練習はひとりで行うことができ,自分のペースで学習を進められるシステムの開発を目的とした.本システムは,リアルタイムにそろばんの珠の位置を検出し,数字を割り出す.また,学習者が問題を解く際に計算手順に沿って,そろばんの珠上やそろばん付近に運指や計算支援情報を重畳表示させる.そろばん初学者が実際にそろばんを使用し,そろばんの基礎や特有の計算手順の習得を支援する.学習者は本システムを用いて繰り返し問題を解くことで,それらを自分のペースで身につけることができる.

発表論文

  • 北川 珠莉, 鈴木 優. 珠の位置認識と操作手順の重畳表示を用いたそろばん学習支援システム. インタラクション2022論文集, pp.759-762, 2022年.

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