音楽を学べる子ども向け玩具の開発と遊びの分析
研究概要
音楽は,子どもにとって遊びの1つであるため,子どもが学ぶ音楽は遊びながら行われる必要があるといわれている.子どもが遊びながら音楽を学習する方法は存在する.それは,受動的な学習であり子どもが自発的に遊ぶことはできない.そこで,本研究では幼児期にあたる3歳から5歳の男児と女児が自発的な遊びの中で音楽を学ぶ方法を実現することを目的とした.そして,幼児教育,音楽教育の2つの観点から開発の要件を検討し,音楽学習玩具「ぶろっくふぉん」を開発した.開発した玩具を使用した子どもから,自発的な遊びの中で音楽学習が行われている様子が確認できた.また,開発した玩具を使用した子どもの様子から,子どもの年齢によって音楽の学び,玩具の操作,および遊び方が変化することを明らかにした.
発表論文
- 三宅 陽子, 鈴木 優. 自発的な遊びの中で音楽を学べる子ども向け玩具の開発と遊びの分析. 情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション, pp.1-7, 2022年.